2 学生諸君へ

1:生活への助言

2:学びへの助言

3:推薦図書

4:クイズ

:生活への助言 

  まず、自分が何をしたらよいのか、を知ること。そしてそれは、自分を知る、こと。

  自分が生きるためには、自分とは何か、を知ることが必要です。それは難しいことではありません。自分は何をしたいのか、どのように生きていきたいのか、どう生きることが自分にとって幸せなのか、を考えることです。

  つまり、生きること、は、生きることについて考えること、です。

  自分が満足できる生き方が、自分の生きる道です。では自分が満足で切る生き方とは何か。それを知ろうとすることが、そのような生き方の第一歩です。これを真剣に考え始めたとき、あなたはすでにそのような生き方を生き始めています。

  これを読む人のほとんどは20歳前後の人たちでしょう。私自身も皆さんの年頃のとき、このことを考え始めました。そのことが今でも良かったと思います。その答にたどり着くのは何十年も先かもしれません。また、最後までたどり着けずに人生の幕を引くこともあるかもしれません。でも、それを考え始めることが、私たちが生きるためになすべき第一のことだと思います。

 TX_11_03 そして、そこで得た答を大切にしてください。生きるのは自分です。生きる基準、ゴールを決めるのも自分です。

Be yourself. どんな時も、まずこのことを忘れないでください。

 そして次に、考えることは、「どんな仕事をしたいのか?」です。これは食べていくために、生きるために必要だからです。

何をしたいか、ということは、人間の社会の中で生きていくことを前提すると、何を作り、(それを他のものと交換し)、生きていきたいのか?ということ。昔々なら、ほとんどの日本人の行き方は、家の田んぼを親と一緒に、か、親に代わって、耕すと決まっていた。でも今は、世の中の無数の仕事から選ぶことができる。だから、今、あなたがまず考えるべきは、この「自分は何をして生きていきたいか」である。この答が見つかったら、次は、その仕事につけるように努力すべきである。その結果、必ずしも第一希望、第二希望、または第三希望につけないかもれない。でもそのために努力はできる。最大限の努力の結果、それが第99番目の希望の職種でもよいではないか。「どんな仕事でもよい」、または「仕事がきつくても、給料が高い仕事なら何でもよい」というのも立派な「私の希望」である。それを本当に望むなら、それに応じた生き方が決まってくる、努力ができる。

「どんな仕事につきたいのかわからない」というのが今の答えならば、それは「世の中にどんな仕事があって、自分がどの仕事をしたいのか、知識が少なくてわからない」ということだろう。ならば、まず、世の中にどんな仕事があるのかを知ることから始めるべきだ。とりあえずアルバイトをしてもよい。親戚に聞いてもよい。テレビを見ても、本を読んでもよい。方向が定まれば、努力ができる。

まず、世の中はどうなっており、そこにはどんな仕事があるのか、つまり、あなたの住んでいる世界がどんな世界かよく知らなければならない。

大学は、そのとき、何ができるところなのか?

大学は世の中を、もっと知ることができる。・・・→この世界、社会はいったいどうなっているのか?どう動いているのか?どんな仕事があるのか?社会に出る前に、知識も、心も、体も、中卒、高卒の仲間より一段と鍛えてから社会に出る、そのために大学はある。こうしてあなたは少し遠回りをするけれど、一層知力を強化して社会に出ることができる。

 梅の花

そして、効率よく吸収しよう。

そのために、・・・大学に入ったら、できるだけ、計画を立てて生活しよう。 

4年間の大きな計画、1年間の計画、1週間の計画、1日の計画を。

自分で自分の生活を、大きく言えば生き方を、自分で決めて、実行して、うまくいかないときは計画を修正して、・・と、自律的に生きていこう。

     

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とはいえ、計画作りは難しいもの。でも、あきらめないで!

計画通りに生きられる人はまれである。だが、計画なしに生きるより、よい人生を送れるだろう。

(*^^*) 前期が終わった今、膨大な採点資料を前にして私自身が計画作りに少々苦しんでいます。本当は夏休みは、いよいよ教育が終わり、自分の研究テーマを進めることのできる期間なのですが、ここ1、2年は、「大学改革」の流れの中で、教育と研究以外の仕事(行政の仕事)がかなり増えています。(皆さんで言えば、高校までの生徒会の仕事が一週間の三分の1ぐらいをとってしまっているような状況ですね。) 授業期間中も、これまでの十数年間を振り返ると、一週間の講義ゼミの合間にもときおりは研究時間が取れたのですが、このごろはそれがほとんど取れません。たとえば春休みに取り掛かった研究が、夏までは全く手付かずといった状態になってしまっています。研究を進めて、それを教えたい・・・!こうして今私はちょっとため息をつくのですが、一回ついたら、元気を取り戻してまたがんばります。やっぱり、計画なしには始まらない!  (2001・7・31)

正しい言葉とは?

心のこもった言葉でなければ、その言葉は言わない方がよい。(しかし、人は、つい、どうでもよいことをその場しのぎに口にしてしまうことがあるのでは。自省を込めて。)(20071226

自信

まず、これまで生きてきたことに自信を持とう。これまで生きて来ることができたことに。それだけでも大変なこと。将来のことを心配するのは、その次。

能力と意欲

半世紀以上生きて来て、観察、体験してきたことからの結論:人間の成功、前進は、能力+意欲による」。

三人の人の能力がそれぞれ753とする。その人たちの意欲=努力は3710とする。すると結果は101213となり、能力がいちばん低い人が最も成功することになる。能力も使わなければ「宝の持ち腐れ」となる。意欲があれば少ない能力でもフルに生かせるので大きな結果を生むことができる。「好きこそものの上手なれ」という言葉がある。好きなことには知らず知らずに力が入る。そしてどんどん前に進んでいく。

だから皆さんも、「自分は○○には能力が低いんだから、きっとダメだ」と思わないで、「自分が好きなことは○○だ。だからきっと成功する」と思って進んでいく方が良いと思います。

 


 

2:学びへの助言 

 

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We see and hear a lot of things.

What is important is to organize them in order of their importance.

This is to think and study.

 

  人間の生き方を考えよう。どんなことでも考え始めれば、それはすでに学問の始まり。

 

  何を考えるべきか

 

 どう生きるか、「何をなすべきか」を考えよ。

 

 私は生まれた(らしい)。今ここにいる。いつか死ぬ(らしい)。生きているその間、どのように生きるべきか?それを考えるべきだ。(日野原重明氏は、生きるとは、自分が持っている時間のこと、と言った。90歳を超えて生きてこられた氏も、自分の時間の使い方が生きること、と考えている。ここに焦点を当てることは、多分正しいのだろう。)考えねばならないのは、人間には選択肢がたくさんあるからだ。そして、行動の仕方によって、得られる満足感も違ってくる。どうしたらもっとも満足できる生き方ができるか。それを考えるべきだ。それが学問だ。

 

  人生、生と死、そして経済学

 

 生存・・・先日の講義[2006年夏]で、経済活動を考えるとき、その目的を定義しておくことが経済活動のあり方を考えるために効率的である、という視点から、人間の目的は、アダム・スミスの言うように、自己の生存と繁殖であろう、という考えを述べた。自らを振り返ると、これを目指して自分は生きている、と言ってよさそうに見える。これについて、「とはいえ、死ぬことを考えるとむしょうに不安になる。」との質問があった。不安になっても、生きることをやめたくないならば、やはり自己の生存と繁殖のために生きるのがその人の目的だということになる。

 

 死・・・死とは何か、という疑問は確かに人生最大の難問かもしれない。いま私たちは生きている。死を経験しているときはすでに私たちは考えることはできない(ようだ)。誰もそれを本当に考えることができないもの、それが死だということもできる。

 

 生と死・・・では、死を「本当に知る」ことなしに生きることはできるか?逆に、死を本当に経験したとき、私たちはその時点から生きることはできない。私たちは死を知ることなしに生きるしかない。

 

 私たちはまず生まれてくる。まず「自己として」存在を始める。ずっと続いてきた生命の流れの中の一区間として、存在を続けると同時に、「私」という個体として存在を始める。私たちは「まず、親から、生まれてきた」。その親もそのまた親から生まれてきた。エンドレスに、途中は原生生物のようなものから生まれてきたのかもしれない。そしてそのまた親は、また何かから生まれてきた(のだろうか?確かめることができない)。こう考えると自己の生命の起源を遡ろうとすると、時間とは何か、そこには始まりと終わりがあるのか、ないのか、という難しい問いが登場してくる。

 

 私たちは、人生の途中で、おそらくは10代のある時点で、「死」について考え始める。「自分」にはいつか終わりが来ること、を知る。自分という個別的人間はいつまでも生きる存在ではないことに気づく。これまで何気なく、毎日、体内の欲求を満たすべく、食べ、飲み、眠り、活動してきたことの全てに、いつか終わりが来ると気づく。

 

 だが「死」とは何か、誰も教えてくれる人はいない。それを経験している人は既に、「生き返ってそれを教えてくれる」ことはできない。

 

 だが、考えてみよう。私たちは、死を知らずとも、生きることはできる。そのような存在である。既に、生まれて以来、あるとき、自分の将来に「死」というものが待っていると気づくまで、すでに、生きている。苦を避け、楽を求めて生きている。そして、未知のものには不安と期待を抱く。だから、死についても、それが苦しみなのか楽なのかがわからないのでそれが不安でもあり、また期待ともなりうる。

 

 地獄と言う想像が前者の、天国と言う想像が後者の例であろう。ある者はそれを暗黒の世界とみなし、ある者はそれを楽園と見なす。しかし、それは経験的にはわからないものである。誰もそれを他人に教えることはできない。

 

 ところで、人生の始まりと終わりという意味では、死とは「ある同じもの=人生」の一方の端であり、他方の端は誕生であるという意味で、生と死は同様の性質を持っていると想像してよいかもしれない。とすれば、生まれるときは未経験で悩むことなく生まれてきたのだから、死も同じく未経験で悩むことなく死んでいくものと考えることができるかもしれない。

 

 私たちが死について考えることができるのはこれくらいではないか?とすると、結局、私たちが確実に知っていることは、「死と死後のことはわからない。しかし、今生きている間は、私たちは苦を避け、楽を求めて生きている」と言うことである。こう考えると、考えると言うことはそのために行うものであり、経済活動について考える場合でも、私たちは、苦を減らし、楽を増やす、あるいは、幸せを増やし、不幸を減らす、ために、経済活動を考える、と言うことになり、それが経済学の目的でもあると言うことになろう。死後について考えることは必要ない。考えても仕方がない。必要なのは今、どのように生きるか、苦を減らし、楽を増やすか、を考えることである、と言うことになろう。(060818071120)

 

  人間と自然との関係

 

私たちには世界が見える。つまり、世界が私たちに反映している。つまり、世界が私たちの中に入り込んでいる。こう考えると、私たちは世界を自分の中に持っている。世界が見える(または感じる)ということは、世界が自分のものである、自分のものである世界がある、ということではないか。

 

私たちの学んでいる自然科学が正しいとすれば、宇宙が地球を生み、地球が人間を生んだ。よって人間は文字通り、物質的に宇宙の一部ということになる。存在するものはすべて、この「宇宙の一部」という点で共通性を持つことになる。私はこの宇宙の一部、…うーん、何か感じるものがありそうだ。

 

  人間は進歩している

 

 と考えてみよう。親から子へと時間、生命が受け継がれる中で、進歩している、と。祖先から私たちへと命が受け継がれる中で変化してきたことは、私たち個々人の生存期間が伸びてきたこと。そしておそらくそれは、その期間における苦が減り、楽が増えてきたことを伴っていること。つまり、各個体がよりいっそう幸せになってきたと言うことだろう。たとえば、1941年から45年までの太平洋戦争で焼け死んだ人たちより、戦後、どのような戦争も経験せずに生きて来られた世代の方が幸せだったと言うことは疑いないだろう。

 

  人間という仲間と進歩

 

 そして、誰かが引き継いでくれると思うと大きな課題に取り組める。

 

  大人になるとは

 

 その一つの意味は、人生で何が大切かがわかっていくことでしょう。どう生きたら幸せになれるかがわかっていくこと。(尾崎豊の歌に、恋人に「明日をも教えてやれないから」という歌詞があります。若者は、自分の人生の指針を求めるものなのでしょう。)

 

○ 考える方法

 

   基本は、材料を集める、それについて考える、だけです。材料を集める、には、本を読む、いろいろな人の考えを聞く、も含まれます。   

   材料を集めましょう。そして、それについて考えましょう。読む。聞く。書く。話す。違った意見に出会う。どっちが正しいか考える。こうして、

  「自分の見方」ができていきます。自分なりの世界観、が、きっと。

 

  大学で考えることのよい点・・・仲間がいる。本がある。いろいろな刺激がある。これがよい点です。一人で、狭い部屋でものを考える。本を読む。それもよいです。が、一人では刺激が弱くなることが多いのでは?(そして投げ出すのでは?)大学は、その刺激を与え続けてくれます。ものごとをしっかりと考えることは難しいことです。しかし、よい刺激的環境があればそれはしやすくなります。本と、人に出会って考えるところ、それが大学です。

 

  楽しみながら。

 

 今日は明日の手段?過程を楽しもう。人生は過程の連続です。遠い目標だけを考えつづけて生きたら、途中はただの空白の連続という、何もない人生になってしまう。  

 今、目の前のここ、これも人生の一部。遠くも見ながら、でも近くも見ながら、ゆっくり歩こう。草も花も、土も空も風も楽しみながら。

 

  人間、社会の多様性

 

 それは「多様性」が特徴だ。一人の人間の中には想像もつかないほどの複雑なものが入っている。そして人間という種はそうした人たちが60数億人も集まってできているという。そしてそれらの人たちが想像もできないほどの相互関係を結ぶことができる。これが人間であり、社会である。でも人間は、まったくわかりあえないものでもない。人は愛し、憎み、和解し、と、いろいろな相互理解の関係を作ることができる。複雑な故の難しさ、しかし似ているがゆえのおもしろさ。人間と社会を考えるとはなんと楽しいものか。

 

二つの食べ物…人間が生きるためには二つの食べ物が必要。口で食べるものと、心で食べるものと。食物と愛情。

 

  自分の頭で考えてみよう

 

 世の中のこと、世界のこと、いろいろな問題があるが、ある程度知ったら、どうしたらいいか、自分の頭で考えてみよう。それが100%正しい答えなどにならないことはもちろんだ。はじめは稚拙なアイデアにとどまるかもしれない。

 なぜ自分で考えることが必要なのか。生きるのは自分だからだ。

 なぜそれが可能なのか?自分も人間の一人だからだ。自分を人間の代表的標本と考えてよく観察してみよう。そうすれば人間の8割は理解できるだろう。

 そして社会とは一人ひとりが作っている。社会は、どんなものづくりでもおなじように、それぞれの人がうまく力を発揮するとよいものができるだろう。社会の目的は全員が前以上に幸せになることであろうから、各自が自分の幸せとその方法を考えるとき、一人の優秀な人に任せるときより数倍よい答えが見つかるだろう。社会に関するよい答とは、一層多くの人が納得する生き方のことだ。そして多くの人は、それぞれ異なった考えを持っており、一人の人がその代弁をすることは不可能なのだから、各人が自分の頭で考えることがもっとも大切なことなのだ。

 

  ものの生産と分配

 

 今の世界を見る。自分はそこに生きている。そして苦、楽を感じている。苦を減らし、楽を増やしたいと思っている。どういう時自分は苦しく、どういう時自分は楽か?幸せか?まずそれを知ること。次に、そのような九の状態をどうしたら減らせるか、楽の状態をどうしたら増やせるか、を知ること。これが次に知るべきことであろう。経済学はその一部を考えている。ものからの苦と楽、ものが多い、少ないことから生ずる苦と楽、ものをうまく分けられたとき、分けられなかったときから生ずる苦と楽、つまり、ものの生産と分配から生ずる苦と楽の問題を考えることが経済学なのだ

 

考える順序

 

現状を知る。→何かを感じる。→それは何かを考える。「それは何か、なぜなのか」→どうしたらよいのか?

 

参考になる言葉 …知識の始まりがわかると、学問って面白くなるようです。「大学に入って、いろいろな公式がどうやって出てきたかということを学べた。それで始めて、本当のおもしろさが分かったんです。」 (猿橋賞受賞、米沢富美子、慶応大学、物理学教授) →どうしてそうなったのか、どうしたらそうなるのか、これを考えることはとてもおもしろい。Howですね。自分の気持ちについても、人間一般の気持ち、行動についても、社会の動きについても、自然界のできごとについても、この、「どうしてそうなるの?」がわかると、とてもおもしろいです。ね。なぜか私(たち?)は、ある知識(できあがった知識、それは既に誰かの頭の中で手を加えられた者)を理解するよりも、そもそもなぜその人がそのような知識にいたるまでのそのテーマに興味を持ったのか、それをどのように考えようとしたのか、を知ることの方に興味を持つことがある。なぜだろう?

参考になる言葉 …今自分にできること、がんばればできそうなことを積み重ねていかなければ、遠くにある目標に近づくことはできない。」(シアトルマリナーズ、イチロー選手) 

参考になる言葉 …Be Yourself. これは私が17歳のときに聞いた言葉です。アメリカの高校への留学を前にして合宿研修をしたとき、ある先輩がみんなに送ってくれました。自分の命を信頼しなさい、自分の心を大切にしなさい、そんな意味に理解しています。Listen to yourself. これも似た言葉です。上の言葉から、自分なりにこの言葉も引き出しました。いろいろ迷ったとき、自分の心、知性、体にしっかり尋ねて、そのいうことを聞いて生きていく、最後はそれしかない、けれどそうすれば後悔する事はない、そういう生き方をしよう。

学問とは何か? それは、「考える」こと! ・・高校までは、考えるための知識を身につけてきた。今度はこの世界の中から自分が選んだテーマ、問題をよく考えること。これが大学ですることではないか。ある知識があるとする。それについて「これはどういうことなんだろう?どうしてそうなのだろう?これはどういう役に立つんだろう?もっとよいやりかたはないだろうか?」などなど。考えること。考えること。考えること。Think! Think! Think! Thats what you are supposed to do in your university days. ・・・疲れるけど、考えることは楽しい、疲れて、考えて、疲れて、考えて。                                                                     

仕組み ・・物の仕組みがわかると、それがどう動くかも予想できる。人も社会も同じこと。人は、社会は、どう動いているかがわかると、自分がどう動いたらよいかもわかってくる。

明日の日本、明日の世界 ・・もう一つ必要なのは、あなたはこの国を、世界を、どんな国にしたいのか、どんな世界にしたいのか、ということ。今の世界がいやだ、だから絶望する、のではなく、こんな世界にしたい、だから行動する、ことのほうがよい。これがあなたに考える意欲を与えてくれる。

 

 

@@@@ 小さな助言 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 

英語

あのリズムとアクセントに慣れること…歌、映画、ラジオ英会話など。

 

視点

不思議ですが、「視点」によってものががらっと変わって見えます。

うれしいとき、悲しいとき、恋をしたとき、…世の中ががらっと変わって見えますね。

人生はいつも同じように見えるとは限らない。

 

仕事

どんな仕事がよいのか?

好きな仕事が一番よい。だめなら2番目、だめなら3番目、とにかく「好き」を基準にする。

 

Slow life

人、物、一つ一つのものにじっくり付き合うこと、それが今、しにくい時代? 

「自分のペース」を守ること。

 

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3 推薦図書

 

 読書推薦リスト

 

 1) まず始めに読むとよい本

 

『豊かさとは何か』暉峻淑子、岩波新書

 *ドイツの豊かさとと比べたとき、日本の社会は豊かか?

 

『豊かさの条件』暉峻淑子、岩波新書

 *日本の社会は悪化している?NGO活動の経験から、本当の豊かさへの条件を探っている。

 

『シンプル人生の経済設計』森永卓郎 中公新書

 *社会について考える手始めとして手ごろな本。日本の社会はこれからエリートとビンボー人に両極分化する?

 

『パパラギ』立風書房

 *先進国から少しはなれて、生活を見直してみると、私たちの生活はどのように見えるだろうか?

 

『社会科学入門』高島善哉、岩波新書

 *社会科学、経済学の全体像を分かりやすく語りかけてくれる。

 

『社会認識の歩み』内田義彦、岩波新書

 *こんなふうに社会の認識は進んでいくのか!

 

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ヴェーバー 岩波文庫 

(梶山力・大塚久雄訳、と大塚久雄訳、の二つがある。)

 *欧米日の社会の一基本要素=資本主義を考え、この社会の生まれと方向を考えさせる。 *結論部分 ()244ページ、「近代資本主義の精神の・・・」から、247ページの「『・・・と自惚れるのだ』と」は刺激的な文。

 

 2)経済学部を卒業するまでに読んでおきたい本

 

『諸国民の富』アダム・スミス、岩波文庫

 *18世紀を代表する経済書。有効期限:現在まで。

 

『資本論』カール・マルクス、大月書店または岩波文庫

 *19世紀を代表する経済書。有効期限:現在まで。

 *マルクスには、他にも読みやすい小著があります。『共産党宣言』、『賃労働と資本』など。

 

『雇用・利子及び貨幣の一般理論』ジョン・メイナード・ケインズ、東洋経済新報社

 *20世紀前半を代表する経済書。有効期限:現在まで。

 

『正義論』ジョン・ロールズ、紀伊国屋書店

 *20世紀後半を代表する 哲学書・経済書。有効期限:現在まで。

 

 

 3)その他、研究書以外で薦めたい本

 (社会、人間を理解するのによい本)

 

『魅せられたる魂』岩波文庫ほか、ロマン・ロラン 

 *女性の生き方の一つ。元気が出る。

 

『ジャン・クリストフ』岩波文庫?ロマン・ロラン

 *男性の生き方の一つ。元気が出る。

 

『兎の眼』灰谷健次郎 新潮文庫 

 *子供について。子供を描ける著者。

 

「プラトーン」(ビデオ) 

 *ベトナム戦争、戦争一般について考えさせる。

 

「ブラック・ホーク、ダウン」(ビデオ)

 *ソマリア内戦時のアメリカの闘い。アメリカの戦争の一側面を考えさせる。

 

Britain on the Couch, Oliver James, Arrow

 *資本主義・競争主義の中の現代イギリス人(また、欧米日などの人々)について。

 

漫画

 

『火の鳥』手塚治虫

 *生命を描く挑戦。

 

『キャプテン』ちばあきお

 *がんばる気持ちが出てくる。

 

『スラムダンク』井上雅彦

 *出てくる人間像たちが、それぞれ、また仲間として魅力的。

 

『バガボンド』井上雅彦

 *武蔵像、小次郎像、他、人間を生き生きと描いている。

 

『カムイ伝』また、『カムイ伝・外伝』白戸三平

 *封建時代を描いているが、現代にも通ずるものがある。

 

『ナニワ金融道』青木雄二

     金融界の一部、「街金」の実態を描いている。絵も力強い。

*『カバチタレ』監修:青木雄二、原作:田島隆、漫画:東風孝広もよい。

 

『ガラスの仮面』

 *演劇が好き。そこで演ずる幸せを身体いっぱいに感じながらひたむきに歩き続ける北島マヤが魅力的。

 

 

4 クイズ (2004年のセンター試験からヒントを得て作りました。)

 

  下の図で、lは鏡である。bからlに向けて光を発して、その反射光がaを通るような光の経路を作図せよ。

(鉛筆、定規とコンパスのみ使用可。)ヒント:少なくとも二つの方法がある。

 

 


l

   ・a

 

                            b

 

 


***ちょっと一言****************************************

 

異性とのつきあい方・・・ドアの扱いについて

 

大学は若い男性、女性が多いところです。そこで知り合い結ばれるカップルもたくさんいます。それは多くは幸せなことです。

ただ一つ注意して欲しいことがあります。

人間は生命体であり、子孫を残そうとしてカップルになります。その欲求は若いときほど強くなります。それは人間にとって大切なもので、自然なことです。

しかし、異性のカップルには衝動的な関係だけでなく、長い間子どもを共同で育てるという関係もありえます。そのときは、身体の関係だけでなく、心も結ばれている状態が、お互いにも、子どもにも、もっとも望ましいものといえましょう。

私たちは、子育ても意識してカップルとなる可能性がある場合には、その点を視野に入れて行動した方がよいことになります。

一時の衝動で行動してしまわないで、長期にわたる関係を持つことができるように行動すること、これが求められていると言えましょう。

そのような行動をする手助けとして、若いときには、こうした一時の衝動を抑制するための行動指針、たとえば異性と二人きりになるときにはドアを開けておく、といったエチケットが生み出されています。

これは長い間の人間の知恵です。異性同士はいわば磁石のNSのような性質も持ちます。その力は異性が二人きりになるときに、発揮されやすくなります。大勢の人の目の前で異性に大胆な性的行動を仕掛ける人は少ないでしょうが、閉ざされた場所ではそのような気持ち、行動が解放されやすくなるでしょう。だからこそ、すでに強い関係を持つカップルは、その発揮のために二人きりになりたがるものでしょう。

こうした「二人きり」になることの意味、をよく理解して、お互いに、一時の衝動で自己を見誤らないようにする環境作りとして、こうした「ドアのエチケット」に従うことも大切なことであると言えましょう。(060512)

 

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健康について

 

エイズについて・・・

 国連エイズ合同計画は28日、01年末のエイズウイルス(HIV)感染者が世界全体で4千万人に達するとの推計を発表した。サハラ以南のアフリカ諸国が2810万人で全体の7割を占めるが、アジア・太平洋地域も中国やインドなどの人口大国で増えているロシアでの新たな感染者の急増も懸念している。

 報告によると、01年の新たな感染者は500万人で、うち80万人が15歳未満の子供。死者は300万人で、うち58万人が15歳未満。

 サハラ以南の諸国では、01年にエイズで230万人が死に、新たに340万人が感染した。

 アジアでは、中国は00年時点の感染者を60万人と発表しているが、報告は最近の増加傾向からみて01年末には100万人を超えると推計。インドは400万人弱で、人数では南アフリカに次いで多いベトナムやインドネシアなどで性産業に従事する女性の感染率の急増を指摘、将来大流行する危険性を警告する。その一方で、国を挙げて対策に取り組むタイやカンボジアで一定の成果が出ていることを歓迎した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(朝日新聞から: http://www.asahi.com/life/health/iryo/1129a.html 下線は塚田が追加。)

 

もう一つ・・・

カンボジア報告 感染者は推定で日本の140倍。(ただし15〜49歳人口に占める割合。00年WHO調べ。)内戦終結の後、国連カンボジア暫定統治機構による経済発展に伴って、感染率が爆発的に広がった。都市部に仕事を求めて人々が流れ込み、売春が激増したからだという。[何という皮肉か。]人々にエイズの知識はなく、売春はわずか1回1.2ドルほど。政府は98年、売春婦に対し「100%コンドーム使用政策」を打ち出した。しかし、「コンドームをつけてと頼むとたいていは聞いてくれるけれど、中には聞かずに殴られることもある」とある21歳の売春婦は言う。売春の背景には貧困がある。男の子の教育が優先され、教育のない女の子が収入を得る道はほとんど一つだ。売春婦の感染率は31%に達するという。

流行は日本にも迫っているという。昨年厚生労働省に報告された新たな感染者数は614人で過去最高。実際の感染者数はWHOの推計で1万人。95年以降、10代の性感染症と人工妊娠中絶が急増している。コンドーム使用率も低く、このままでは2010年、感染者は5万人に達すると京都大学の木原教授は警告している。(朝日新聞、00・2・27)

 

F_I052 SARSについて

・手洗いが有効。(03年5月、報道から。)