質問・感想 回答・検討・紹介 2009・10・16の講義 091023
 
1 進め方
・再度注意:質問票に何も書かないものは0点。質問、感想、何か書くこと。(→3名、掲示参照。)
・開放講座受講者→質問票は提出すること。出席記録の代わり。・・・(前回、「公開講座」と言い間違えた。)
・予習ノートの点は何点取れたかわからないのですか?→問題があったものは掲示(しばらく)。それ以外は2点。
・予習のおかげで授業がとてもわかりやすい。読むだけじゃ理解することが難しい教科書もまとめることでわかりやすくなる。→◎本の読み方。これが大切。 (付記:英語も自分で言い換えてみるとよい。)
・手書きで提出してもよいか?→「進め方」をよく読むこと。
・表裏印刷でもよいか?→よい。
・これから寒くなり、音も聞こえるので、始まったらドアを閉めてください。
・字をもう少し大きく書いて欲しい。
・講義中に先生も考えながら話していて、いい意味で新しく面白い。→J. K.Galbraith
 
2 内容 
 
・社会構成員と社会成員は同じ意味?→Yes
・なぜロールズの理論は日本で米英ほど広がっていない?→社会契約論(個人が合意して社会を作る)への関心が低い?
・分配ルールについて、3人以外に注目される人はいる?→たくさん。経済学者、政治学者、・・・。
・本書で分配構造と分配ルールは同じ意味か?→Yes
・分配構造のあり方とその変化が人々に及ぼした大きな影響の例は?→英仏の市民革命。米の対英独立戦争。明治維新、敗戦後の日本社会の変化、等々。
・先進国で使っている普遍的な分配ルールのモデルはあるか?→福祉国家体制。三階建て社会構造。かつては二階、一階がなかった。
・結局現在、誰が決定主体か?→国民全体。
・決定主体は何歳からとかはない?→1、選挙権を持つ人。2、社会に影響力を持つ人。(有権者以外でも。)
・不投票を決定する(棄権する)ことも決定主体の意志といえるか?→言える。(投票の対象となるにふさわしい選択肢がない場合。→再度、選択=選挙をやり直そう、との意思表明となるのでは?)
・地縁とは隣近所の住民との関わり?→Yes
・血縁から地縁へとは?→近隣の人と生産の協力関係ができていくこと。
・時代的文化水準ばかりを意識し、他と比較して生きることはとても大変だと思う。
・戦時中、または戦前の日本の決定基準は物理的、言論的、どっちだったのか?→議会はあった(言論的)が、自由な言論には限界があり、反政府的言動は取り締まられた(物理的)。
・集団を形成して違法になることは?→反政府的言動を目的とする場合、それを禁ずる国があった、ある。
・ケインズに触れなかったのはなぜ?→影響力の大きさの違い。(相続税、所得税、消費性向、の議論。)
・分配対象には形のないもの、たとえば地位など、も含まれる?→Yes。選挙権、・・・。
・経済学でなぜ「パイ」が出てくるのか?→慣例。
 
・すべての国が先進国化すると(現在の先進国並みの?)分配が不可能になる?→
 
・歴史的な流れから分配ルールを見て、とても面白かった。
・本質的なものを学問として学ぶのは難しいことだと感じた。
・分配構造を規定する四つの要因も、時代時代で絶えず問い直さなければいけないものだとわかった。
 
・今年就活をしたが内定式も2次会は不景気でないといわれた。バブル時代に生まれたかった。
・この先就職は困難になっていく一方なのか?
・求職現場で失業者は仕事を選んでいない?→通常、選ぶ。だからますます就職率は低下する。
・1970年頃から低成長となったとあるが、バブル破裂以後ではないか?→二段階の低下。
・日本はいつから貧困率が高いのか?→「これから調査。」(新政権)
・なぜ一人親の子ども(家庭)は貧困が多い(貧困率が高い)のか?→低賃金。
・一人親家庭で貧困率を下げるために社会保障以外に何か方法は?→高賃金。そして、それを支える社会保障(例:訓練とその間の生活費支給。)
・今子どもが2,3人に減ったのは女性の社会進出、そして晩婚化のせいでは?
・独身者が子ども手当てで損をしている、とは違うと思う。子どもたちは彼らが退職後、年金などを支えてくれる。→賦課方式の場合。