質問・感想 回答・検討・紹介 2009・12・04の講義
 
1(講義の進め方)
 
・講義のない最終回の予習ノートの提出→1月25日7時まで、研究室ドアポストへ。3点。
・テキストが旧版だとテストのとき困りますか?→?(困ることはないのでは?意味が?)
・就活で事前に提出したとき2点となる?→Yes.ただし理由書(進め方のプリント参照)をつけること。(これまでこうした提出分は2点としている。)
 
2(内容)
 
 塾と学校
・韓国に行った時上下関係がはっきりしていてびっくりした。儒教ってすごい。
・教員の給料を上げれば競争率が上がり優秀な先生が増えるだろう。
・日本でも教員の能力評価や課外授業充実で学校の競争力を高め、塾代を減らせるだろうか?
 
 国債
・(発行限度は)国の保有資産や市場の吸収力で見る必要があるのでは。→市場の吸収力が最終要因。その吸収力の要素の一つは保有資産。(個人間の貸借でも重要。「担保」。)ところで国の資産とは?税を生む「国民の生産力」も資産?
・赤字国債が戦争につながるとは?→戦争には多額の費用がかかるが、そのための増税は国民に受け入れられにくい。しかし、政府が国債を発行できると、戦費を調達しやすくなり、戦争がしやすくなる、の意味。
 
 大学教育の目的
・これをどう考えるべきか、大学の先生たちに、特に本学の先生たちに聞いてみたい。→卒論?「学費負担の原則と大学教育の目的」・・・
 
 明治期
 
・官費生・・・「工部大学校は、明治はじめに工部省に設置された、日本初の工学の高等教育機関でした。英語名は、The Imperial College of Engineering です。当時、世界的にも有数の設備と陣容を備えていると評価されていました。 ・・・
後に工部省が廃止される際、文部省の管轄下におかれ、当時の東京大学と合併して、現在の東京大学工学部の前身となりました。それまで、目的は主に工部省の技術官僚の養成でしたが、官民に多数の人材を輩出しました。
学生には国が学資を負担する官費生と、学生が学費を負う私費の、二種類の制度がありました。官費生には、7年の奉職義務がありました。つまり、工部省にお金を出してもらって学んだ学生は、工部省に就職して最低7年間は工部省で働かねばならない、という就職の制限がありました。 最初、入学試験の際に及第に達しなかった生徒が、私費生として入学しましたが、明治7年にはみな官費生となりました。 しかし財政難から、明治10年には一部の優等生以外すべて私費生となりました。」
http://www.geocities.jp/irisio/bakumatu/ice/ice_whatisice.htm
・初めての大学の授業料は今のお金にするとどれくらい?→参考:独立行政法人、国立大学財務・経営センター http://www.zam.go.jp/
 
 大学紛争時
・大学の意思、権利が大学側より強いのか?→国立大学は、国民全体の税金(3分の2)と学生・家庭からの授業料(3分の1)で運営されている。学生・保護者はこの両集団に属するものとして、大学の教育内容について発言権はあるのでは?
・授業料の割りにおもしろくない授業が多い気がする。→ゼミ連(自治会)などで意見をまとめて学部長に改善を要請しては?
・紛争時、国立大学の学費は高かったのか?→家庭支出に占める比率としても、私学と比較しても、低かった。むしろ原則が問題とされた。
・受験のとき東京の中央大学で「小泉独裁政権を許すな」という垂れ幕を見た。今でも学生闘争はおこなわれているのか?→「闘争」といったものはいくつかの大学で。平和的「行動」(署名、請願など)もある。
・(今はこうした闘争は少ないので)今の学生は教育に対する関心が低いのだろうか。
 
 私立大学
・授業の内容にあまり差がないのに学費が大きく違うのは不公平だ。
・私学の理系の授業料はどれくらい?→文末
 
 無償化
・個人消費の20,40%と決めた根拠は?→不明。たぶん厳密なものはないのでは?
・無償にすると希望者が殺到し、本気で学びたい人が迷惑するのではないか。無償にするなら難しいカリキュラムすることが必要だ。→「能力に応じて」が大切。
・昔、広島の街中でおじさんが「国立大学は税金を払っている人皆が入学できるようにすべきだ、入試で落とされるのはおかしい」と言っていた。→憲法「・・・その能力に応じて・・・等しく教育を受ける権利」。
・教育を受ける機会が失われない世の中になって欲しい。
・少子化で私立大学が減っていると聞く。これが続くと(学生集めのため)授業料は下がるのでは?→
・大衆化したら、むしろ無償とすべきだ。
・医師や看護士になる人には無償化してもよい。
 
・高校序列化の基準は高校の評判によるのか?→普通校の場合、進学先・率。
・機会費用はどれくらい?→就職して働いたときの収入として、年収250万として4年で1千万円くらい?
・周南市で奨学金を返済免除する制度の新設(地元で勤務することが条件)を検討すると新聞にあった。他の自治体でも検討して欲しい。