技術経営という言葉には諸説ありますが,2000年代中ごろ,日本で技術経営系専門職大学院の設立が推進されていた頃,広く受け入れられた定義としては次のものがあります。
「MOT (Management of Technology)とは,技術を事業の核とする企業・組織が次世代の事業を継続的に創出し,持続的発展を行うための創造的,かつ戦略的なイノベーションのマネジメント」
経済産業省・三菱総合研究所『技術経営のすすめ―産学連携による新たな人材育成に向けて』
(2003年10月版)
"Management of Technology (MOT) refers to management by which technology-based corporations and organizations can create economic value and ensure their continued growth by assessing the potential of technologies and developing them into businesses."
METI & MRI Inc. "A Guide to MOT in Japan"
(November, 2005)
この定義では「技術を事業の核とする企業・組織」というように,企業・組織の性質を限定していますが,そのような限定の無い,より広い定義としては,次のようなものがあります。
「技術経営とは技術を効果的に活用して経営を行うことである」
丹羽清『技術経営論』(東京大学出版会, 2006年),p.2
平成20・21年度 文部科学省 「専門職大学院における高度専門職業人養成教育推進プログラム」の下で作成された『MOT教育コア・カリキュラム』(平成22(2010)年3月)にもこの定義は反映されており,本研究科ではこの定義のもとで教育や研究を進めています。
山口大学大学院技術経営研究科 (Graduate School of Innovation and Technology Management, Yamaguchi University; YUMOT) は2005年4月に設立され,既に十有余年を閲しております。パンフレットの表紙で過去の歴史を振り返ってみます。
2005年 山口大学大学院技術経営研究科(YUMOT)設立/社会人を対象に,平日夕方と土曜日に講義実施 |
2006年 北九州教室を開設 |
2007年 広島教室を開設(北九州・宇部・広島の3教室体制開始)/社会人対応のため,土日開講に変更/国際会議ICIM2007を宇部にて開催 |
2008年 専門職大学院認証評価(認証評価機関:(財)大学基準協会)の受審/ALDテクノロジーコース/マネジメントコースの実施 |
2009年 2010年3月,MOT国際ワークショップ in 山口を宇部にて開催 |
2010年 夏季集中講義を除き,土曜日中心の開講に移行 |
2011年 福岡教室(博多)開設(北九州教室から移転)/研究・技術計画学会を宇部にて開催/国際会議ICIM2011を北九州・小倉にて開催 |
2012年 |
2013年 宇部教室での英語教育開始 |
2014年 専門職大学院認証評価(認証評価機関:公益財団法人 大学基準協会およびABEST21)の受審 |
2015年 公益財団法人 大学基準協会およびABEST21による認証(2015年4月1日〜2020年3月31日) |
2016年 |
2017年 |
2018年 | 2019年 | 2020年 |
2015 - 2016 English version |
2017 - English version |
〒755-8611
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